いきいき唐津株式会社

WORKS

2019.10.25 不動産開発・サービス 文化学び創出事業

映画館「THEATER ENYA」

事業プロフィール

いきいき唐津は、まちづくり会社として商店街活性化のために2010年~2011年に行った来街者ニーズ調査をきっかけに、「映画を通した地域活性化」に取り組んできました。最初は定期的な上映会を行う市民団体「唐津シネマの会」を立ち上げ、その後、唐津映画製作推進委員会を設立し、大林宣彦監督と映画『花筐/HANAGATAMI』を誘致・製作し、7年間の地道な草の根の活動が実り、ついには2019年に唐津で22年ぶりに映画館「THEATER ENYA」を復活させました。
事業者選定から施工まで手探りながら、独自に取り組んだ映画館建築。通常の商業施設では経験しない多くの学びがありました。72席のミニシアターで、35mmフィルムも上映できます。唐津らしい少しレトロな雰囲気の内装デザインと、到来する高齢化社会に対応するバリアフリーな設計、いろんな文化イベントを包含できるように少し雑味を残した吸音壁など、音響など随所にこだわりがあります。

また、全国から経営難を理由にミニシアターが姿を消す中、私達は、映画館を復活させ継続的に充実した映画館の運営を図るため、従来の鑑賞料収入だけでなく、元法人スポンサー制度佐賀県NPO支援ふるさと納税制度などを取り入れ、従来の映画館のビジネスモデルにとらわれない独自の事業モデルを構築しました。新しい事業については、企業版ふるさと納税の制度も活用し資金調達を行っています。
映画館の取り組みとして、地域の若者に文化教育の機会をできるだけ平等に提供しようと、年間5,000円でTHEATER ENYAの映画が見放題になる「学生サブスクリプション制度」の導入、周辺の商店と連携した「クーポン協力店」の取り組みで、映画館を拠点にした商店街の面的な賑わいづくりを創出しています。 またショートフィルムコンペティション「唐津演屋」やフィルムコミッション活動などを通したクリエイター育成にも力を入れています。2023年には、唐津初となる国際映画祭「唐津ライジングサン国際映画祭」も実施し、映画を通した文化観光活性化にも取り組み、映画を通した地方創生を実現しています。
私達の取り組みは、国際交流基金の日本の映画館を世界に紹介する企画で、日本の映画館10館に選出され、活動についてドキュメンタリー「THEATER ENYA (Saga, JAPAN) – MINI THEATER JOURNEY」が制作され、10カ国語の翻訳付きで世界に配信されています。

THEATER ENYA 参考動画

参考文献

ーTHEATER ENTA掲載文献ー

事業名THEATER ENYA(シアターエンヤ)
業種・業態映画館
開館日令和元年10月25日
客席数62席
設備1スクリーン、映写様式:35㎜映写機、DLPプロジェクター
公式サイトhttps://theater-enya.com/
公式SNShttps://www.facebook.com/theater.enya/
https://www.instagram.com/theater_enya/
https://twitter.com/theater_enya/
関連事業唐津初国際映画祭「KRSIFF2023」
ショートフィルムアワード「唐津演屋祭」
大林宣彦監督作品「花筐/HANAGATAMI」
唐津映画製作推進委員会
唐津シネマの会
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